ファッションイベント「東京ガールズコレクション」などを運営する東京の会社が、アニメの制作事業などで去年までの5年間の売り上げを合わせて23億円余り水増ししていたとして、証券取引等監視委員会は1億3000万円余りの課徴金を科すよう金融庁に勧告しました。
勧告の対象になったのは、東証1部上場でファッションイベント「東京ガールズコレクション」の運営やアニメの制作などを行っている東京 千代田区の「ディー・エル・イー」です。
証券取引等監視委員会によりますと、この会社はテレビアニメの企画や制作などをめぐって、未完成の作品を売り上げに計上するなどして、去年までの5年間の売り上げを合わせて23億円余り水増ししていたということです。
このため監視委員会は、この会社が有価証券報告書にうその記載をしていたとして1億3000万円余りの課徴金を科すよう金融庁に勧告しました。
この会社は3年前に東証1部に上場しましたが、売り上げの水増しはこの前後に行われていて、水増しがなければ東証1部の上場基準を満たしていなかったということです。
「ディー・エル・イー」はNHKの取材に対し「勧告を真摯(しんし)に受け止め再発防止に努めたい」とコメントしています。
-- NHK NEWS WEB