アメリカと中国の貿易問題をめぐる閣僚級の交渉が、14日から北京で始まりました。交渉の進展によってはトランプ大統領と習近平国家主席との首脳会談が検討される可能性もあり、アメリカが重視する知的財産権の侵害などの問題で中国側が踏み込んだ対策を示すのか注目されます。
アメリカと中国は、貿易赤字や知的財産権の侵害などの問題について来月1日を期限に交渉を続けています。
先月に続いて行われた閣僚級の交渉は14日から北京で始まり、日本時間の午前9時半ごろ、アメリカのライトハイザー通商代表とムニューシン財務長官らが宿泊先のホテルを出発しました。
出発の際、ムニューシン財務長官は記者団の問いかけに「きょうの議論に期待している」と短く答えました。
交渉は15日まで2日間の予定で、中国側からは劉鶴副首相らが出席しています。
アメリカは、中国に対して知的財産権の侵害やアメリカ企業が持つ技術を強制的に移転させる問題などで抜本的な対策をとるよう迫っているのに対して、中国は法律の制定などで対処する姿勢を示していますが、双方の立場には、まだ隔たりがあるとみられます。
交渉の進展によってはトランプ大統領と習近平国家主席との首脳会談が検討される可能性もあり、今回の交渉で、中国側が踏み込んだ対策を示すのか注目されます。
-- NHK NEWS WEB