ファミリーレストラン最大手の「すかいらーくホールディングス」の決算は、人手不足を背景にアルバイト従業員の時給を引き上げた影響などにより、本業のもうけが2年連続の減少となりました。
すかいらーくホールディングスの去年1年間の決算は、グループ全体の売り上げは3663億円と、前の年より1.9%増加しました。
一方で、本業のもうけにあたる営業利益は、18.7%減って228億円にとどまりました。
営業利益の減少は2年連続で、会社では、人手不足を背景にアルバイト従業員の時給を引き上げた影響で、全体の人件費が2%ほど増加したことや、業務用のコメを中心に原材料費も増加したことが要因だとしています。
すかいらーくホールディングスの谷真会長兼社長は記者会見で「人件費の上昇が、最大の経営課題だ。外食では、長らく人海戦術による店舗運営が続いてきたが、デジタル化による効率化に取り組み、課題を乗り越えたい」と話しています。
また、ロイヤルホストなどを展開する「ロイヤルホールディングス」も、去年1年間の決算で、売り上げは1377億円と1.6%増加したものの、営業利益は57億円と4.1%減少しました。
-- NHK NEWS WEB