アパレル大手「三陽商会」の去年1年間の決算は、最終的な損益が8億円余りの赤字となりました。赤字は3年連続で、イギリスの有名ブランド「バーバリー」との契約が切れたあと、業績不振が続いています。
三陽商会が発表した去年12月期の1年間の決算は、最終的な損益が8億1900万円の赤字となりました。最終赤字は3年連続です。
これについて、会社は、消費者の節約志向が続いているうえ、冬物商戦の時期に比較的気温の高い日が多くコートなどの販売が伸び悩んだと説明しています。
また、去年12月に240人余りの社員が希望退職に応じ、退職金を割り増しして支払ったことなども収益を圧迫する要因になったとしています。
三陽商会は、4年前にイギリスの有名ブランド「バーバリー」とのライセンス契約が切れましたが、その後、業績不振が続いていて収益力の回復が課題になっています。
岩田功社長は14日の記者会見で「ふがいない業績で反省している。組織とコストの構造改革を行うなど、全社一丸となって黒字化を達成していきたい」と述べました。
-- NHK NEWS WEB