太平洋戦争中の「徴用」の判決をめぐって、原告側が、差し押さえた日本企業の株式を今月中にも売却する手続きに入る考えを示したことも踏まえ、河野外務大臣は、訪問先のドイツで、韓国のカン・ギョンファ(康京和)外相と会談し、韓国政府に適切な対応をとるよう求めることにしています。
河野外務大臣は、各国の閣僚らが安全保障をテーマに意見を交わす国際会議に出席するため、15日から3日間の日程でドイツのミュンヘンを訪れることにしていて、15日未明、羽田空港を出発しました。
河野大臣は、現地に到着後の日本時間の15日夜、韓国のカン・ギョンファ外相と会談することにしています。
会談で、河野大臣は、太平洋戦争中の「徴用」の判決をめぐって、原告側が、差し押さえた日本企業の株式を今月中にも売却する手続きに入る考えを示したことも踏まえ、韓国政府に適切な対応をとるよう求めることにしています。
また、日韓請求権協定に基づく協議を要請したにもかかわらず、1か月以上たっても韓国側から回答がないことから早期に応じるよう改めて求める方針です。
さらに、会談では、韓国のムン・ヒサン(文喜相)国会議長が、慰安婦問題は天皇陛下が謝罪すれば解決するなどと述べたことについても、発言を撤回するよう重ねて求めるものとみられます。
-- NHK NEWS WEB