年末商戦でアメリカで最も消費が盛り上がる去年12月の小売業の売上高が、前の月に比べて大幅に減少し、景気の減速をうかがわせる結果となりました。これを受けて、14日のニューヨーク株式市場の株価も値下がりしました。
アメリカ商務省の発表によりますと、去年12月の小売業の売上高は、5058億2600万ドル、日本円で55兆6400億円で、前の月に比べて1.2%減りました。これは2009年9月以来、9年3か月ぶりの大幅なマイナスです。
業態別で見ますと、ネット通販などの売り上げが3.9%減ったほか、スーパー・デパートは0.9%のマイナスでした。ガソリン価格の下落で給油所も5.1%減り、スポーツ用品店や書店が4.9%、衣料品店が0.7%、それぞれ減少しました。
アメリカでは、11月下旬から12月にかけての年末商戦が最も消費が盛り上がるかき入れ時ですが、市場の予想に反する形で振るいませんでした。
これを受けて、14日のニューヨーク株式市場は、「景気の減速が裏付けられた」などとして小売関連銘柄を中心に売り注文が出て、ダウ平均株価は、前日に比べて103ドル88セント安い、2万5439ドル39セントで、取り引きを終えました。
-- NHK NEWS WEB