去年秋以降の原油価格の下落に伴うガソリンなどの値下がりの影響で、石油元売り大手各社がことし3月までの業績見通しを相次いで下方修正しました。
石油元売り大手4社が発表した、ことし3月までの業績見通しによりますと、最終利益で最大手のJXTGホールディングスが30%、出光興産が57%、コスモエネルギーホールディングスが50%、それに、昭和シェル石油が75%、それぞれ下方修正しました。
これは、去年秋以降の原油価格の下落を受けて、以前に価格が高い時期に輸入した原油で作ったガソリンなどの値下げを迫られ、収益が悪化しているためです。
各社は業績に大きな影響を与える原油価格の先行きを見るポイントとして、米中の貿易摩擦をあげていて、両国の交渉が難航すれば、世界経済に悪影響を与え、石油の需要も落ちるおそれがあることから、交渉の行方を注視しているとしています。
-- NHK NEWS WEB