日本や中国など16か国が参加するRCEP=東アジア地域包括的経済連携の交渉会合が、今月19日からインドネシアで開かれます。日本としては年内の妥結を目指し、対立が少ない分野で交渉を進展させたい考えです。
日本や中国、インドなど、アジア太平洋の16か国が参加するRCEPの交渉会合は、今月19日から10日間の日程でインドネシアのバリで開かれます。
RCEPは去年、実質妥結を目指して閣僚会合が5回行われましたが、各国の意見の隔たりは埋まりませんでした。
背景には、関税の撤廃をめぐり中国などからの輸入品の増加を懸念して撤廃の割合を低く抑えたいインドが慎重な姿勢を示すなど、各国の調整が難航したことがあります。
このため今回の会合で日本としては、銀行や保険会社の外資規制などのルールに関する「金融サービス」など対立が少ない分野で交渉を進展させ年内の妥結に向けて道筋をつけたい考えです。
ただ関税や知的財産の保護などをめぐっては各国の意見の隔たりが依然として残っていて、引き続き難しい交渉が続くことが予想されます。
-- NHK NEWS WEB