来年のアメリカ大統領選挙で、政権奪還を目指す野党 民主党の全国委員会の会合が開かれ、トランプ大統領に対抗していくためには、党内で勢いを増す左派だけでなく、中道寄りの穏健派や無党派層にも支持を広げていく必要があるという認識で一致しました。
アメリカの野党 民主党は、全国委員会の会合を首都ワシントンで16日までの3日間開き、来年秋の大統領選挙に向けた方針を話し合いました。
会合では、世論調査や過去の選挙結果の分析などを踏まえ、トランプ大統領に対抗していくためには、党内で勢いを増す左派、リベラル派の支持者だけでなく、中道寄りの穏健派や無党派層にも支持を広げることが欠かせないという認識で一致しました。
出席者からは、党内が極端に左傾化を懸念する声も聞かれましたが、民主党全国委員会のペレス委員長は、NHKの取材に対して「党内の穏健派もリベラル派も同じ価値を共有している」と述べ、一致して政権奪還を目指すと強調しました。
民主党では、大統領選挙に向けて、富裕層への増税や国民皆保険などを掲げる左派の立候補表明が相次ぐ一方、根強い支持を集める穏健派のバイデン前副大統領の立候補を期待する声も多くあります。
一方で、大手コーヒーチェーン、スターバックスの前のCEO、シュルツ氏が、民主党に見切りをつけ、無所属での立候補を検討しているとされ、その動向も注目されています。
-- NHK NEWS WEB