振り込め詐欺に関わったとして看護助手の女と両親が逮捕された事件で、この家族にだまし取った金の運び先などを指示したとして、詐欺グループの主犯格とみられる男らが警視庁に逮捕されました。調べに対し、容疑を否認しているということです。
逮捕されたのは、東京 北区の会社員、福田直也容疑者(34)ら4人です。
警視庁によりますと、ことし1月から2月にかけて証券会社の社員などを装って福井市の80代の女性に電話し、「社債の購入で名義を貸したのは犯罪だ。裁判所に差し押さえられるので自宅にある現金を送ってほしい」と言って、現金1000万円余りをだまし取った疑いが持たれています。
この事件では、被害者の女性のカードから現金を引き出しコインロッカーに入れるなど「出し子」や「運び屋」をしたとして、無職の父親と派遣社員の母親、それに看護助手の娘の家族3人が逮捕・起訴されていて、その後の捜査で、福田容疑者らが家族に現金の運び先などを指示した疑いがあることが分かったということです。
警視庁によりますと、福田容疑者は、メンバーが20人ほどいる詐欺グループの主犯格とみられるということです。
調べに対し、4人は「身に覚えがない」などと容疑を否認しているということです。
-- NHK NEWS WEB