中国の先月の新車の販売台数は5か月連続で前の年の同じ月より10%以上減少しました。中国では、去年1年間の新車の販売台数が28年ぶりに前の年を下回っていて、アメリカとの貿易摩擦などを背景に消費の鈍化が続いていることを示す結果となりました。
自動車メーカーなどで作る中国自動車工業協会の発表によりますと、中国国内の先月の新車の販売台数は236万7000台と、去年の同じ月を15.8%下回りました。
新車の販売台数が前の年に比べて2桁の減少となるのは去年9月以来、5か月連続です。
中国では去年1年間の新車の販売台数が28年ぶりに前の年を下回っていて、アメリカとの貿易摩擦などを背景に消費の鈍化が続いていることを示す結果となりました。
中国政府は、景気刺激策の一環として、農村部でのトラックなどの買い替えや一定の環境基準を上回る新車の購入に補助金を支給する、新たな制度を導入する方針を打ち出しています。
中国自動車工業協会は、新車の需要は当面、低迷が続くとみていますが、政府の新たな施策が需要を刺激し、販売の回復につながるのか注目されます。
-- NHK NEWS WEB