賃貸不動産大手の「レオパレス21」の建物で、施工の不備が相次いで見つかった問題で、全国の自治体が去年発覚した天井裏の不備について調査したところ、これまでに全国の1900棟近くの建物で建築基準法違反が確認されました。
レオパレス21が建設した全国の建物では今月、耐火構造や遮音性が国の基準を満たしていないなどの不備が明らかになりましたが、この会社では去年4月と5月にも、天井裏などに設置が義務づけられている延焼防止用の壁が設置されていない不備が発覚していました。
国土交通省によりますと、この天井裏の不備について全国の自治体がレオパレス21と連携して調査したところ、先月末の時点で全国の173の自治体の1895棟で建築基準法違反が確認されたということです。
会社ではこの不備については入居者に転居を求めずに補修工事を進めています。
今回の問題では会社が建設したおよそ3万9000棟のうち、およそ2万5000棟はまだ調査を行っておらず、今後、さらに不備の件数が増える可能性があります。
レオパレス21は「これまでの施工不備の問題を重く受け止め、引き続き自治体と協議したうえで速やかな調査と補修工事を進めていきたい」とコメントしています。
-- NHK NEWS WEB