SNSや動画配信などの特定のサービスをデータ量にかかわらず使い放題にする携帯電話会社の料金プランについて、総務省は、公平な競争を妨げるおそれがある場合は規制する方針を示しました。
SNSや動画配信などの特定のサービスをデータ量にかかわらず使い放題にする「ゼロレーティング」と呼ばれるサービスは、ソフトバンクや格安スマホ会社が提供しています。
これについて、総務省は、通信ネットワークが公平に使われているかどうかの観点から有識者会議で規制の必要性を検討し、20日、中間報告案をまとめました。
それによりますと、携帯会社がSNSなどのサービスを不当に囲い込んだり、逆に、SNSなどを手がける会社が携帯会社にライバルを排除するよう求めたりする行為などを不適切だとしています。
一方で、利用者のニーズはあるとして、こうしたサービスを一律に禁止することはせず、個々の事例ごとに対応するのが望ましいとしています。
総務省は、年内にも、どういった場合に公平な競争を妨げるおそれがあるか、事例ごとの判断基準を示すガイドラインを取りまとめ、今後、ガイドラインに反する場合は規制する方針です。
-- NHK NEWS WEB