斬新な製品やサービスをどう生み出すかが国内の企業の課題になる中で、京セラは、ソニーの社内制度に参加して新たな製品開発を目指す珍しい取り組みを始めました。
発表によりますと、京セラは、ソニーが新たな事業を生み出すために設けている社内の制度に参加し、若手や中堅の社員5人を派遣しました。
5人はソニーの本社に通い、デザインや販売戦略などの面でアドバイスを受けながら、自社の電子部品を活用した新たな電化製品の開発を目指すということです。
この制度は、商品化に先立って、クラウドファンディングを活用して消費者の関心を確かめ、開発スピードを上げることなどが特徴で、京セラは、第一弾の製品開発にこの春にもめどをつけたいとしています。
大手企業が他社の社内制度に参加して製品開発を行うのは珍しいということです。
京セラソフトウェア研究所の横山敦副所長は「プロモーションのしかたなどトータルで支援してもらい、開発力を強化したい」と話し、ソニーで新規事業の創出を担当する部門の小田島伸至副部門長は「これまで培ってきたノウハウや環境を提供して、優れたアイデアをいち早く世の中に出してもらいたい」と話していました。
-- NHK NEWS WEB