兵器の輸入額が世界最大となっているインドで、航空機の大規模な見本市が始まり、各国の企業が最新の戦闘機などの売り込みを図っています。
この見本市はインド南部のベンガルールで5日間の日程で始まり、世界各国から400を超える企業が参加しています。
初日の20日は、フランスの最新の戦闘機でインド軍が年内に配備する予定の「ラファール」や、インドが自主開発した国産戦闘機「テジャス」などのデモ飛行が行われ、性能をアピールしました。
会場では、アメリカやフランス、それにロシアなどの企業がブースを設け、インド軍の担当者などに最新の戦闘機やヘリコプターなどの性能を説明し、売り込みを図っていました。
アメリカのロッキード・マーチン社の戦闘機の担当者は「インドには数多くのビジネスチャンスが広がっている。インド軍のニーズに応じて最新の戦闘機を提供していきたい」と話し、期待を示していました。
インドは、軍事的な影響力を強める中国や、国境問題をめぐって緊張状態が続く隣国パキスタンを念頭に、今後も軍事力の強化を進めるとみられていて、世界各国の軍事産業による売り込み競争は激しくなっていきそうです。
-- NHK NEWS WEB