都内の民泊の部屋を借りて詐欺の電話をかけ、87歳の男性から現金をだまし取ろうとしたとして、詐欺グループの男ら3人が逮捕されました。警視庁は、摘発を逃れるため、短期間で民泊を転々としながら詐欺の電話を繰り返していたとみて調べています。
逮捕されたのは、神奈川県藤沢市の無職、鈴木淳容疑者(25)ら3人です。
警視庁によりますと、19日、東京・杉並区の87歳の男性の自宅に息子を装って電話をかけ、「投資のために金を借りたが、その金は知り合いが会社から横領した金だった。示談金が必要なので500万円用意してほしい」などとうそを言って、現金をだまし取ろうとした疑いが持たれています。
3人は台東区にある民泊の部屋を借りて詐欺の電話をかけていたということで、部屋からは携帯電話や高校の同窓会名簿、およそ50万人分が押収されたということです。
これまでの調べで、3人は2泊3日程度の短期間で、台東区や新宿区の民泊を転々としながら、詐欺の電話を繰り返しかけていたとみられるということです。
警視庁は、一般のホテルなどと違い、窓口で従業員と顔を合わせずに支払いができることも、民泊を利用した理由とみて調べています。調べに対し、3人は黙秘しているということです。
-- NHK NEWS WEB