埼玉県秩父市で、荒川の渓谷を利用した高さ50メートル余りのつり橋が、高さやスリルを楽しめる体験型の観光施設として整備され、21日、報道関係者に公開されました。
このつり橋は、秩父市の会社が体験型の観光施設として荒川の渓谷に新たに整備したもので、長さがおよそ100メートルで、中央部分の高さはおよそ54メートルに上ります。
つり橋の足元には、細長い木の板がおよそ30センチの間隔で取り付けられ、その隙間からは50メートル余り下を流れる荒川を臨むことができます。
つり橋を渡る人は事故を防ぐため、ワイヤーと体をつなぐ「ハーネス型」と呼ばれる安全帯を必ず着用することになっています。
21日は報道関係者への公開に合わせて地元の住民などが集まり、両側に設置された2本のワイヤーを握りしめながら一歩一歩ゆっくりとつり橋を渡る体験をしていました。
19歳の女性は「風が強く怖かったが、思ったより楽しかったです」と話していました。
観光施設を運営する会社の宮川敦さんは「美しい渓谷を見ながら、つり橋を渡る体験を楽しんでほしい」と話していました。
つり橋を含む観光施設は、来月下旬のオープンに向けて準備を進めていて、その後もバンジージャンプの体験施設などを整備する計画だということです。
-- NHK NEWS WEB