アメリカで人気の大学バスケットボールの試合で、プロからも注目が集まるトップ選手が履いていたシューズの靴底が突然剥がれ、選手が負傷退場して試合も敗れました。リーグ戦で地区首位を走る大学の敗戦を受けて、選手が履いていたシューズを作っている大手メーカー、ナイキの株価が急落するなど全米の関心を集めています。
アメリカ南部ノースカロライナ州で20日、行われた大学バスケットボールの試合で、デューク大学のザイオン・ウィリアムソン選手がドリブルでターンをしようとしたところ、突然倒れました。
試合の映像では、左足のシューズの外側がぱっくりと割れて靴底が剥がれていて、ウィリアムソン選手は開始から1分もたたないうちに負傷退場し、チームも敗れました。
アメリカでは、350近い大学が参加してリーグ戦が行われていて、ここまで地区首位のデューク大学のこの日の試合にはオバマ前大統領が観戦に訪れるなど、注目を集めていました。
プロ入りが期待されるトップ選手のけがと敗戦は大きく報じられ、シューズを製造したナイキは、「原因を究明する」などとコメントしましたが、翌21日の株価が前日に比べて一時、2%近く急落するなど余波が広がっています。
大学バスケットボールは、チャンピオンを決める来月のプレーオフに向けて、これからが盛り上がりのピークで、選手のけがの具合だけでなく、企業側の対応についても全米の関心を集めそうです。
-- NHK NEWS WEB