大手ゼネコン・大林組の社員が就職活動で使われるアプリで知り合った女子大学生にわいせつな行為をしたとして逮捕された事件を受けて、アプリの運営会社は学生がOBなどに直接話を聞く場合は会社内で会うことなどを定めたガイドラインを作成し、対策を強化することになりました。
就職活動をしている学生と大学OBをつなぐスマートフォンのアプリに登録していた大手ゼネコン・大林組の27歳の社員が、先月、OB訪問に来た女子大学生にマンションの部屋でわいせつな行為をしたとして、警視庁に逮捕されました。
社員は、会社近くの喫茶店で話をしたあと「詳しい説明をする」などと言ってマンションに連れて行ったということで、会社側は、社員がアプリを利用していることを把握していなかったということです。
事件を受けてアプリの運営会社は、学生とOBなどが会う場合は、オフィスの中か運営会社が指定する場所に限定することなどを定めた新たなガイドラインを設けることを決めました。また、所属している会社を通さずに個人でアプリに登録している社会人については、今後利用を停止するということです。
アプリを運営する「VISITS Technologies」の担当者は「OB訪問する場合は複数の人と一緒に会うことなどを推奨しています。安全・安心に利用できるよう今後も対応策を講じて参ります」と話しています。
-- NHK NEWS WEB