無印良品を展開する「良品計画」は、販売している飲料水から基準を超える臭素酸が検出されたとして、58万本余りを自主回収すると発表しました。
自主回収するのは、良品計画が去年7月から今月21日までに国内で販売したペットボトル入りの「天然水」と「炭酸水」、合わせて58万本余りで、賞味期限内のすべての商品です。台湾や香港、中国に輸出した20万本余りについても、自主回収や店頭から撤去する措置を取ったということです。
今月12日に、台湾に輸出した「天然水」の一部から台湾の基準を超える臭素酸が検出され、社内で行った検査でも日本の基準値を超えたことから、自主回収を決めました。
臭素酸は水を消毒する際に発生する物質で、がんを引き起こす可能性があるとされています。対象の商品は富山県黒部市にある委託先の工場が生産したもので、「炭酸水」については同じ工場で生産されたことから念のため回収するとしていて、現在、会社が原因を調べています。これまでのところ、健康被害の報告は寄せられていないということです。
良品計画は「多大なご迷惑をおかけし心からおわび申し上げます。今後、品質管理を徹底し、再発防止に取り組んでまいります」とコメントしています。
問い合わせの番号は0120−64−0858で、受付時間は土曜、日曜を含む、午前10時から午後6時までです。商品を店舗に持参するか、窓口に着払いで送れば、郵便為替などで代金を返金するということです。
-- NHK NEWS WEB