アメリカと中国の貿易問題をめぐって、ワシントンで開かれていた閣僚級の交渉は、さらに2日間延長されることになりました。トランプ大統領は、最終的な合意を目指すため、来月、習近平国家主席と首脳会談を行う見通しを示しました。
アメリカは、中国からの輸入品に課す関税の引き上げを来月1日まで猶予したうえで、中国と貿易問題をめぐる交渉を行っています。
22日まで2日間、ワシントンで閣僚級の交渉が行われたあと、トランプ大統領は中国側の交渉責任者の劉鶴副首相と会談しました。
会談後、同席していたムニューシン財務長官は、閣僚級の交渉をさらに2日間延長することを明らかにしました。
そして、トランプ大統領は、交渉に進展があるならば、来月1日の交渉期限を延長する可能性を改めて示唆しました。
そのうえで、習近平国家主席との首脳会談について、「フロリダの別荘で近く行うかもしれない。3月のどこかだろう」と述べ、最終的な合意を目指して、来月、首脳会談を行う見通しを示しました。
米中の間には中国に進出する企業に対して技術移転を強制している問題などで、なお隔たりが残っているとみられ、交渉期限が1週間後に迫る中、関税のさらなる引き上げを避けられるか、あと2日間の閣僚級の交渉が山場になりそうです。
-- NHK NEWS WEB