去年9月の地震のあとに導入された宿泊代金を割り引く制度、「北海道ふっこう割」について、観光庁は制度を行うために確保した原資の大半にあたる78億円が使われたことで、北海道内を訪れる観光客の回復につながったと分析しています。
「北海道ふっこう割」は、去年9月の地震による観光客の減少で冷え込んだ業界を支援しようと国内外の旅行会社が販売する商品の宿泊代金が割り引かれる仕組みで、国などは78億円を原資として確保しました。
観光庁によりますと、今月13日までにふっこう割で使われたのは日本人向けは46億7000万円、外国人向けに24億9000万円の合わせて71億6000万円で、全体の92%にあたるということです。
また、去年9月の時点で日本人観光客の数は前の年の同じ時期と比べて22.1%落ち込んでいましたが、ふっこう割が始まったあとの去年11月には前の年の同じ時期と比べて5.3%増えていたということで、観光庁はふっこう割を行ったことが観光客の回復につながったと分析しています。
ふっこう割は来月で終わりますが、北海道と観光振興機構は、来月から飛行機や北海道新幹線で訪れる人を対象に航空券やJR北海道の商品券などが当たるキャンペーンを展開し、観光客を呼び込む取り組みを続けていくことにしています。
-- NHK NEWS WEB