民間としては初めて月への着陸を目指すイスラエルの探査機が、21日、アメリカで打ち上げられました。
イスラエルの民間団体、「スペースIL」が開発した月面探査機「ベレシート」を載せたロケットは、アメリカ南部フロリダ州のケープカナベラル空軍基地から、現地時間の21日午後8時45分、日本時間の22日午前10時45分に打ち上げられました。探査機はおよそ30分後に切り離されて、予定どおり、月に向かう軌道に入りました。
探査機を開発したイスラエルの団体は、以前、日本などのチームとともにIT大手のグーグルなどが始めた民間の月面探査レースに参加しましたが、どのチームも期限までに月面に到達できず、レースは去年3月に終了しました。
この団体は、イスラエル政府の出資も受けていて、その後もアメリカの宇宙ベンチャー、スペースXのロケットで月を目指してきました。
月面着陸には、アメリカと旧ソ連、それに中国の政府機関が成功していますが、今回成功すれば4か国目、民間団体としては世界で初めてとなります。
探査機は、4月11日に着陸する見込みで、着陸後は月面を移動しながら詳細な写真や映像を送るということです。
-- NHK NEWS WEB