フランスの映画界で最も権威のあるセザール賞の授賞式がパリで行われ、是枝裕和監督の「万引き家族」が外国映画賞を受賞しました。
ことし44回目を迎えたセザール賞は22日、パリで授賞式が行われ、外国映画賞に是枝裕和監督の「万引き家族」が選ばれました。
ところが、受賞の際、会場には手違いでスタッフがいなかったため、賞を直接、受け取ることができず、是枝監督が事前に用意していたコメントも代読されないハプニングが起きました。
是枝監督は授賞式のあとツイッターに「大変失礼な事態になってしまったことをスタッフを代表しておわび申し上げます。困惑とうれしさと半々です」と投稿しました。
「万引き家族」は、東京の下町で年金をあてに暮らしながら足りない生活費を万引きで稼いでいる家族を描いた作品で、去年、世界3大映画祭の1つ、カンヌ映画祭で最優秀賞にあたるパルムドールを受賞しました。
映画は国内外で高い評価を受け、フランスでは今も上映が続き人気を集めています。
「万引き家族」は、24日にアメリカのハリウッドで発表されるアカデミー賞の外国語映画賞にもノミネートされています。
-- NHK NEWS WEB