アメリカと中国の貿易問題をめぐってワシントンで開かれていた閣僚級の交渉は、当初の予定を2日間延長して、24日まで行われます。
トランプ大統領は習近平国家主席と首脳会談を開いて合意を目指していますが、中国側は、アメリカが求める国有企業に対する優遇策の見直しなどに抵抗しているものとみられ、厳しい交渉が続いています。
アメリカは、中国からの輸入品にかける関税を引き上げる制裁措置の発動を来月1日まで猶予して、中国と貿易問題をめぐる交渉を続けています。
ワシントンでは22日まで2日間にわたって閣僚級の交渉が行われ、貿易赤字の削減につながるアメリカ産の農産物の購入など、一部の分野では前進があったものの、アメリカ側は、「なお非常に大きなハードルがある」として24日までの2日間、交渉を延長することになりました。
トランプ大統領は交渉が進展すれば関税の引き上げをさらに猶予し、3月1日の交渉期限を延長したうえで、フロリダ州の別荘で習近平国家主席との首脳会談を来月開き、最終的な合意を目指す意向を示しています。
しかし、中国側は、アメリカが求める国有企業に対する優遇策などの見直しは国の根幹に関わる問題だとして抵抗しているものとみられ、24日までの交渉でどこまでの進展を示すことができるか、厳しい交渉が続いています。
-- NHK NEWS WEB