アメリカ映画界最高の栄誉とされるアカデミー賞の授賞式が行われ、是枝裕和監督の「万引き家族」と細田守監督の「未来のミライ」は、ともに受賞はなりませんでしたが、動画配信大手のネットフリックスが製作した「ローマ」が監督賞など3つの賞に選ばれ、新しい時代の到来を感じさせるアカデミー賞となりました。
ことしで91回目を迎えるアカデミー賞の授賞式が24日、ハリウッドで行われ、多くの映画関係者が出席するなか、合わせて24の賞の受賞作品と受賞者が発表されました。
このうち、外国語映画賞には1970年代のメキシコ・ローマ地区を舞台に、中流家庭の家政婦として働く女性の生活をモノクロの映像で描いた「ローマ」が選ばれ、是枝裕和監督の「万引き家族」の受賞はなりませんでした。
また、長編アニメーション賞には、複数のスパイダーマンの活躍を描いた「スパイダーマン:スパイダーバース」が選ばれ、細田守監督の「未来のミライ」の受賞はなりませんでした。
一方、作品賞は1960年代のアメリカ南部を舞台に、黒人ピアニストとイタリア系の用心棒の友情を描いた実話の「グリーンブック」が受賞しました。
今回、外国語映画賞に選ばれた「ローマ」は、監督賞と撮影賞も受賞したほか、アメリカの動画配信大手・ネットフリックスが製作したことでも話題を集め、映画界に新しい時代の到来を感じさせる出来事となりました。
-- NHK NEWS WEB