振り込め詐欺など特殊詐欺の被害額は全国でおよそ357億円と依然として深刻な状況が続いていますが、このうちネットの利用料金などの名目で架空の請求をする手口では被害者のうち20代から50代の比較的若い世代がおよそ40%を占めることが分かりました。警視庁などは、高齢者以外にも被害が広がっているとして注意を呼びかけています。
去年1年間に起きた特殊詐欺の被害額は全国でおよそ357億円に上っています。
特にインターネットのサイトの利用料の名目などで架空の請求をする手口は、被害額が137億円余りと前の年をおよそ10億円上回りました。
この架空請求による被害者4848人の年齢を調べたところ、20代から50代の比較的若い世代が42%を占めることが分かりました。
実在する大手通販サイトを名乗ったり、現金の振り込みではなくコンビニなどで電子マネーを購入させたりするケースもあり、手口がより巧妙化しているということです。
警視庁などは、高齢者以外にも詐欺の被害が広がっているとして、不審な請求が来たら絶対にすぐ支払わず、周りに相談するかすぐに通報してほしいと呼びかけています。
-- NHK NEWS WEB