春の引っ越しシーズンを前に、深刻な人手不足で希望する日に引っ越しできない人が相次ぐ懸念が高まっています。このため、運送業界を所管する国土交通省は、4月に異動する職員に引っ越しの時期をピークからずらすよう呼びかけることになりました。
毎年、3月と4月は、会社の転勤や就職などで引っ越しが集中しますが、ここ数年は、深刻なドライバー不足を背景に業者を確保できず、希望する日に引っ越しできないケースも相次いでいます。
このため国土交通省は、ことし4月に異動する職員を対象に、引っ越しをする場合はピーク時からずらすよう呼びかけることになりました。
具体的には、最も集中すると見込まれる4月の第1週は避け、第2週目以降の引っ越しを検討するようメールなどで呼びかけるということです。
国土交通省では、地方から本省への異動だけでも例年、4月に900人規模の職員が引っ越しをするということで、石井国土交通大臣は26日の記者会見で「支障のない範囲で職員に協力をお願いしたい」と述べました。
-- NHK NEWS WEB