来年春に卒業予定の大学生らの就職活動が1日から本格的に始まりますが、今月1日時点ですでに内定を得た学生の割合は5.8%で、前の年より1ポイント余り高くなっていることが分かりました。調査を行った会社は「人手不足が深刻化する中、採用活動の前倒しが進んでいる」と分析しています。
調査は人材サービス大手の「リクルートキャリア」が来年春に卒業する予定の全国の大学生を対象に行い、900人余りから回答を得ました。
大学生らの就職活動は経団連のルールに沿って1日に会社説明会が始まりますが、調査結果によりますと、今月1日時点ですでに内定を得た学生の割合は5.8%でした。これは去年の同じ時期に比べて1.3ポイント高くなっています。
内定率は「文系」が去年の同じ時期より2ポイント上昇して6.5%、「理系」は4.2%でした。
男女別では男性が0.6ポイント上がって5.9%、女性が2ポイント上がって5.5%となっています。
調査を担当したリクルートキャリアの増本全さんは「人手不足が深刻化する中、企業の採用活動の前倒しが進んでいる。ことしも全体的に学生優位の『売手市場』が続き、内定率は高い水準で推移するとみている」と話しています。
-- NHK NEWS WEB