航空需要の高まりに伴うパイロット不足に対応するため、全日空グループの国内線で小型機を運航する会社が、自社でのパイロットの養成を始めることになりました。
パイロットの自社養成を始めるのは、全日空グループの国内線で小型のジェット機やプロペラ機を運航している「ANAウイングス」です。
ANAウイングスではこれまで、国土交通省が所管する航空大学校や私立大学などで操縦士資格を取得した人をパイロットとして採用してきました。
しかし、航空業界では国際線の増便やLCC=格安航空会社の事業拡大などを受け、世界的にパイロットが不足し、安定的な確保が難しいことから自社でも養成することを決め1日から募集します。
採用は若干名で、訓練を経て早ければ5年後に副操縦士として乗務する予定です。
パイロットの自社養成は、副操縦士に育てるまでに1人当たり数千万円かかるなどコストが大きく、日本航空や全日空などの本体で主に行われてきました。
グループ会社にも取り組みが広がり、パイロット確保に向けた各社の動きはさらに激しくなっています。
-- NHK NEWS WEB