大手旅行会社の「エイチ・アイ・エス」は、子会社で長崎県にあるテーマパーク「ハウステンボス」について、東京証券取引所への上場の申請に向けて準備を始めたことを明らかにしました。
「エイチ・アイ・エス」の発表によりますと、子会社で長崎県佐世保市にあるテーマパークを運営する「ハウステンボス」と、施設のメンテナンスを行う会社の合わせて2社について、東京証券取引所への新規上場の申請に向けた準備を始めました。
上場による知名度の向上や、テーマパークに新たな投資を行うための資金調達などが目的とみられます。
ただ、申請する日などはまだ決まっておらず、会社では「不確定な要素もあるので申請に向けた作業を中止する可能性がある」としています。
経営不振から、平成15年に会社更生法の適用を受けた「ハウステンボス」は、平成22年から「エイチ・アイ・エス」の傘下で経営の立て直しを進め、翌年の平成23年には、開業以来初めての黒字化を果たしました。
去年12月には、中国人観光客を呼び込むため、中国の投資会社から出資を受ける検討を進めていることを明らかにしていましたが、今月に入り条件が折り合わないことから、出資の受け入れは行わないと発表していました。
-- NHK NEWS WEB