中国の通信機器大手ファーウェイが、アメリカの携帯電話会社が開発したロボットの写真を許可なく撮影したなどとして、企業秘密を盗んだ罪などで起訴された事件の裁判で、ファーウェイ側は無罪を主張し、争う姿勢を示しました。
ファーウェイの関連会社2社は、2012年から2014年にかけて、アメリカの携帯電話会社のTモバイルが開発したスマートフォンの検査に使うロボットの写真を許可なく撮影したり、研究室から無断で部品を持ち出したりしたとして、ことし1月、アメリカの司法当局に企業秘密を盗んだ罪などで起訴されました。
アメリカ西海岸のシアトルの裁判所で28日、起訴内容についての罪状認否が行われ、ファーウェイ側は無罪を主張し、争う姿勢を示しました。
これを受けて、来年3月2日に審理が始まることになりました。
ファーウェイをめぐってアメリカ政府は、安全保障上のリスクがあるとしていて、今週スペインで開かれた通信機器関連の見本市では、国務省のストレイヤー次官補代理が「各国の政府や通信会社にファーウェイなど中国企業のリスクを考慮するよう求めている」と述べるなど、ファーウェイの通信機器を使わないよう働きかけを強めています。
-- NHK NEWS WEB