カンボジアで開かれていた日本や中国など16か国が参加するRCEP=東アジア地域包括的経済連携の閣僚会合が閉幕しました。年内の妥結に向けてインドなどが選挙を終えることし夏以降、交渉を加速させることで一致しました。
カンボジアのシェムリアップで開かれたRCEPの閣僚会合はことし初めての開催となりました。
会合のあと共同声明が発表され、目標とする年内の妥結に向けて各国が最大限の努力をすることが改めて盛り込まれました。
また、銀行や保険会社の外資規制などのルールに関する「金融サービス」といった対立が少ない分野を中心に事務レベルでの協議を進めていくとしています。
そのうえで、インドやタイなどがことし前半に選挙を控えていることを踏まえ、関税を撤廃する割合など意見の隔たりが大きい分野については夏以降に交渉を加速させることで一致しました。
会合に出席した世耕経済産業大臣は終了後の記者会見で「8月に次回の閣僚会合を開くことになったが、引き続き包括的で質の高い協定を年内に妥結できるよう精力的に交渉に取り組んでいきたい」と述べました。
-- NHK NEWS WEB