「業務用のネットワークがつながらなくなった」「大事なデータを消してしまった」など、企業のシステムで起きる重大なトラブルを解決する技術を全国の学生たちが競うコンテストが3日、東京都内で開かれました。
この「ICTトラブルシューティングコンテスト」は、次世代のIT人材を発掘、育成しようと、国内のIT企業の技術者や採用担当者などでつくる実行委員会が、5年前から毎年開いています。
ことしは全国の大学や専門学校などから、予選をへた16チーム、およそ70人の学生が参加しました。
コンテストは「業務用のデータを誤って消してしまった。どうすれば復元できるか」とか「全国の支店を結ぶビデオ会議システムが動かなくなった。すぐに復旧させたい」など、企業のシステムで起きるトラブルを題材にした23の問題について、学生たちが解決策や再発を防ぐ策を時間内に回答し、点数を競います。
参加した学生たちは、コンピューターの画面に真剣な表情で向き合い、仲間と相談しながらトラブルの解決に当たっていました。
今回初めて参加した京都女子大学3回生の小森晴加さんは「難しい技術について詳しい人に教えてもらえるなど、ふだん経験できないことばかりで、視野が広がりました。さらに勉強して、将来はIT社会の基盤作りに役立ちたい」と話していました。
コンテストは審査の結果、東京工業大学のチーム「NaruseJun」が優勝しました。
-- NHK NEWS WEB