アメリカと中国の貿易交渉をめぐって、アメリカのメディアは、米中両国が、最終的な合意を目指して、トランプ大統領と習近平国家主席との首脳会談を、今月27日前後に開催する方向で調整を進めていると伝えました。
米中の貿易交渉をめぐって、トランプ政権は、今月1日までの交渉期限を延長して、中国からの輸入品にかける関税を引き上げる措置を先送りしていて、今月中に、トランプ大統領の別荘に習近平国家主席を招き、首脳会談で最終的な合意を目指すとしています。
これについて、アメリカの有力紙、ウォール・ストリート・ジャーナルは3日、米中両国が、トランプ大統領と習主席との首脳会談を、今月27日前後に開催する方向で調整を進めていると伝えました。
また、報道では、これまでの交渉で中国側は、アメリカから輸入される農産物や自動車などの関税の引き下げを提案している一方、アメリカ側は、去年発動した制裁関税の一部の撤廃を検討しているとしています。
その一方、アメリカ側が問題視している、国有企業への優遇策の見直しや、中国に合意内容を守らせるための仕組みづくりなどをめぐって、依然隔たりがあると伝えています。
米中の貿易交渉をめぐって、アメリカ国内では、トランプ大統領の支持基盤である保守派の間で譲歩をしすぎているという声が高まる可能性もあり、首脳会談で最終的な合意に至るかどうかはなお予断を許さない状況です。
-- NHK NEWS WEB