中国の全人代=全国人民代表大会が、5日から始まるのを前に、中国の国営メディアでは、AI=人工知能を使って開発された女性キャスターがデビューし、人間と区別がつかない自然な話しぶりで、全人代関連のニュースを伝えています。
この女性キャスターは、中国国営の新華社通信が、AIの技術を使って大手IT企業と共同で開発したもので、「新小萌」、日本語で「新しい萌さん」と名付けられています。
このキャスターは、5日から始まる全人代を前に、新華社通信のインターネットのサイトでデビューし、ピンク色の衣装で、「全人代の代表が、中国全土から北京に到着しました」などとニュースを伝えています。
このキャスターは、実在する女性キャスターの表情や声を解析して開発されたということで、人間と区別がつかない自然な話しぶりです。
中国のネット上では、「すごい技術だ」とか、「今後キャスターはAIに取って替わられるのか」などと驚きの声が上がる一方、「なんとなく怖い」とか「感情が感じられない」などといった感想も書き込まれ、話題となっています。
新華社通信は、去年11月には、男性のキャスターをネット上でデビューさせていて、現在、AIが原稿の執筆や編集も行う、「AI編集部」の設立を急いでいるということです。
-- NHK NEWS WEB