週明け4日のニューヨーク株式市場は、米中の貿易摩擦をめぐる協議で、一定の成果は見込まれるものの先送りされる問題も多いとして、当面の利益を確保しようと売り注文が広がり、ダウ平均株価は一時400ドル以上下落するなど、先週末に比べて大きく値下がりしました。
4日のニューヨーク株式市場ダウ平均株価の終値は、先週末に比べて206ドル67セント安い、2万5819ドル65セントでした。
この日は東京やヨーロッパ市場の流れを受けて、取り引き開始直後は値上がりしました。ところが、米中首脳会談が今月27日前後で調整されているとの報道などを受け、一定の成果が見込めそうだとの見方が出る一方で、首脳会談ではITや知的財産権など、多くの問題が先送りされるとの受け止めも広がりました。
このため、当面の利益を確保しておこうと売り注文が広がり、ダウ平均株価は一時、先週末に比べて400ドル以上値下がりする場面もありました。
市場関係者は「米中首脳会談の日程が見えてきたことで、市場では逆に先送りされる課題に注目が集まった。もっとも、ダウ平均株価はことしに入って11%値上がりしており、売り注文が出やすい状況でもあった」と話しています。
-- NHK NEWS WEB