中国の通信機器大手 ファーウェイは、アメリカの政府機関がみずからの製品の使用を禁止したのは違法だとして、アメリカ政府を相手取って訴えを起こす準備を進めている、とアメリカのメディアが伝えています。
アメリカの有力紙 ニューヨーク・タイムズなどによりますと、中国のファーウェイは今週中にもアメリカ政府を相手取って、アメリカ本社のある南部テキサス州の裁判所に訴えを起こすための準備を進めているということです。
アメリカ政府は去年8月、機密の漏えいを防ぐため、政府機関がファーウェイやZTEなど中国のハイテク企業の製品の使用を禁止するとした条項を盛り込んだ国防権限法を成立させました。
報道によりますと、この条項についてファーウェイは、反論の機会もなく一方的に制裁を科されたのはアメリカ憲法に違反していると主張する見通しだとしています。
ファーウェイをめぐっては、アメリカ司法省が創業者の娘でもある孟晩舟副会長を詐欺などの罪で起訴していて、孟副会長の身柄を、拘束されたカナダからアメリカに引き渡すかどうかを判断する審理が近く、カナダの裁判所で始まることになっています。
-- NHK NEWS WEB