大手機械メーカーの「IHI」が行った航空機のエンジンの整備で、検査の不正が見つかったことについて、石井国土交通大臣は、閣議の後の記者会見で行政処分を検討していることを明らかにしました。
「IHI」は、国内外の航空会社から委託を受けてエンジンの整備を行っていますが、国土交通省が、ことし1月に東京都内にある工場を、立ち入り検査した際、工程の一部で、会社が定めた資格を持たない従業員が、検査を担当していたことが確認されました。
これについて、石井国土交通大臣は5日の記者会見で「不正が行われていたことは誠に遺憾だ。判明した事実に基づき必要な行政処分を行うべく検討を進めている」と述べ行政処分を検討していることを明らかにしました。
国土交通省によりますと、IHIからは、今回の検査の不正によるエンジンの安全性への影響はないという報告を受けているということです。
一方、IHIは「国土交通省の検査に全面的に協力し、不適切な事象の詳細な調査を進めている。関係者の皆様にご心配とご迷惑をおかけし深くおわび申し上げる」としています。
-- NHK NEWS WEB