三菱電機が製造したエレベーター760台余りで、昇降を制御するブレーキに国の基準に適合していない部品が使われていたことが分かり、会社が交換を進めることにしています。
国土交通省と三菱電機によりますと、基準に適合していない部品が使われていたのは、平成21年から去年までに出荷された全国の765台のエレベーターです。
定員が24人程度の比較的大型のタイプで、工場やオフィスビル、集合住宅などに設置されているということです。
昇降を制御する「ブレーキアーム」と呼ばれる金属製の部品に、基準よりも強度の低い材料が使われていました。
この部品を製造するメーカーの担当者が、誤った仕様の材料をコンピューターに入力していたということです。
不適合があったエレベーターでこれまでに事故の報告はなく、会社が第三者機関に安全性の確認を依頼した結果、問題はなかったということです。
三菱電機は今後、所有者に順次連絡し、基準にあった部品への交換を進めることにしています。
-- NHK NEWS WEB