自動車メーカー各社がEV=電気自動車の開発に力を入れる中、スイスで始まった世界有数のモーターショーでは高級車ブランドも相次いで新たなモデルを発表し、開発競争は環境性能だけでなく走りや加速にまで広がっています。
5日にメディア向けの公開が始まったジュネーブモーターショーでは、自動車メーカー各社が最新モデルを披露しています。
環境規制の強化を背景に自動車業界では「EVシフト」が加速していて、今回はホンダなど日本メーカーだけでなく、ヨーロッパの高級車ブランドからも新たなモデルの発表が相次ぎました。
このうちメルセデス・ベンツを展開するダイムラーは最大8人が乗れるミニバンタイプのEVを発表しました。
1回の充電で400キロ走行し、15分の充電でも100キロ走れるということです。
また、車のデザインで知られるイタリアのピニンファリーナは2秒以内で時速100キロまで加速するというスポーツカーを披露したほか、ドイツのアウディは四輪駆動で力強く走るというSUV=多目的スポーツ車を展示しました。
アウディの担当者は「EVでも、これまで築き上げてきたプレミアムブランドの特徴があってこそ魅力ある車になる」とアピールしました。
高級クラスのEVは、いち早く市販モデルを売り出したアメリカのテスラが先行してきましたが、高級車市場を引っ張ってきた世界のブランドが相次いで参入し開発競争は環境性能だけでなく、走りや加速にまで広がっています。
-- NHK NEWS WEB