ことし1年間の世界のスマートフォンの出荷台数は3年連続で減少する一方で、ことし後半にかけて折り畳み式など新たなタイプの機種が市場をけん引するという見通しがまとまりました。
アメリカの調査会社IDCは6日、ことし1年間に世界で出荷されるスマートフォンは合わせて13億9000万台となり、去年に比べて0.8%減るという見通しを発表しました。去年に続いて3年連続の減少になります。
消費者がスマートフォンを買い替えるサイクルが長くなっていることや、多くの市場にスマートフォンが行き渡り、すでに飽和状態になっていることなどから、このところ市場の停滞感が強まっています。
こうした状況の中、韓国のサムスン電子や中国のファーウェイなどが画面を折り畳める機種や、次世代の通信規格=5Gに対応した機種など新しいタイプのスマートフォンを投入することにしていて、IDCはことし後半にかけて市場に回復の動きが出始めるとみています。
さらに2023年には出荷台数が15億4000万台となり、このうち4分の1程度が5Gに対応した機種になるという見通しも併せて明らかにしました。
-- NHK NEWS WEB