東京 渋谷区の住宅で、28歳の女性に多量の覚醒剤を摂取させて殺害したとして69歳の男が逮捕された事件で、警視庁が遺体を詳しく調べたところ、女性は致死量の100倍を超える覚醒剤を摂取させられた疑いがあることが捜査関係者への取材で分かりました。
東京 渋谷区神泉町の会社役員、石原信明容疑者(69)は、去年7月、自宅で板橋区に住む五十嵐友理さん(当時28歳)に多量の覚醒剤を摂取させて死亡させたとして、殺人などの疑いで逮捕され、7日に検察庁に送られました。
女性の体内からは多量の覚醒剤の成分が検出されていますが、警視庁が遺体を詳しく調べたところ、複数の臓器から高い濃度の覚醒剤の成分が検出され、女性は致死量の100倍を超える覚醒剤を摂取させられた疑いがあることが、捜査関係者への取材で分かりました。
専門家によりますと、覚醒剤は、個人差はあるものの一般的に0.5グラムから1グラムほど摂取すると死に至るということです。
女性に注射の痕はなく、胃からはアルコールも検出されていて、警視庁は、石原容疑者が酒に覚醒剤を混ぜて飲ませた疑いがあるとみて捜査しています。
調べに対し「覚醒剤を摂取させたなどということは事実ではない」と、容疑を否認しているということです。
-- NHK NEWS WEB