中部空港を拠点とする格安航空会社のエアアジア・ジャパンの副操縦士が、乗務前の検査でアルコールが検出されたのにそのまま乗務していたことがわかりました。
エアアジア・ジャパンによりますと、6日午前7時55分中部発 台北行きの便に乗務する予定だった男性副操縦士から、検査でアルコールが検出されました。
この検査は、試験的に導入していたストローに息を吹き込むタイプの精度の高い感知器で行われ、アルコールの濃度は呼気1リットル当たり0.16ミリグラムでした。
しかし、社内規定では、より精度が低い息を吹きかけるタイプの感知器で反応した場合に乗務を禁じることになっていて、吹きかけ式の感知器で改めて検査したところアルコールが検出されなかったため、そのまま乗務したということです。
副操縦士の検査には、一緒に乗務する機長と運航管理者も立ち会っていましたが、問題ないと判断したということです。
会社では、8日からストロー式の感知器を本格的に導入する予定でした。
国土交通省はことし1月に、国内の航空会社に対しては、わずかでもアルコールが検出された場合、乗務を禁止する新たな基準を示していて、各社に対して早期に導入するよう求めています。
-- NHK NEWS WEB