コンクリーションと呼ばれる、ボールのように丸く固まる独特の形をした石のうち、直径1メートルを超える国内最大級の石が、7日から宮崎市で公開されています。
宮崎市にある宮崎県総合博物館で公開が始まったこの石は、今から25年前、宮崎市田野町で、建設作業中に河川敷の地層から見つかったもので、直径がおよそ1メートル20センチ、重さが2.5トンあります。
長く建設会社の社長が自宅で保管してきましたが、名古屋大学博物館の吉田英一教授が調べた結果、去年5月、コンクリーションと呼ばれるボールのように丸く固まる独特の形をした石の中で、国内最大級の大きさとわかりました。
コンクリーションは、アンモナイトなど死んで腐敗した生き物の体から出た酸と、海中のカルシウムが反応して丸く固っていくもので、多くは人のこぶしほどの大きさです。
吉田教授は公開されている石について、「体長が1メートルを超える大きな生き物が死んだあと、コンクリーションになっていったのではないか」と話しています。
石を保管していた開地健一さんは「恐竜の卵の化石かもしれないと思い自宅に持ち帰っていました。すごい石だとわかり驚きました」と話していました。
吉田教授は「コンクリ−ションの仕組みを解明する鍵となると期待しています」と話していました。
-- NHK NEWS WEB