8日のニューヨーク株式市場は景気減速への懸念から売り注文が先行し、ダウ平均株価は5日続けて値下がりしました。5日連続の下落は去年6月以来のことで、中国やユーロ圏経済の減速もあって世界経済の先行きに対する慎重な見方が広がりつつあります。
8日のニューヨーク株式市場ダウ平均株価の終値は、前日に比べて22ドル99セント安い2万5450ドル24セントでした。ダウ平均株価が5日続けて値下がりするのは去年6月18日以来、ほぼ9か月ぶりのことになります。
この日は、朝方発表されたアメリカの先月の雇用統計が市場の予想を下回ったことから取り引き開始直後から売り注文が先行し、ダウ平均株価は終始、値下がり圏で推移しました。
市場関係者は「中国経済の減速に加えユーロ圏経済も成長率予測を下方修正するなど、今週は懸念材料が続いた。アメリカ経済や世界経済がどこまで減速するのか、また直近では米中の貿易協議の行方などを慎重に見極めたいという空気が市場で強まっている」と話しています。
-- NHK NEWS WEB