ソーシャルレンディングと呼ばれる金融サービスの国内最大手の仲介会社が投資家から集めた資金が不正に流用されていたとして、全国の投資家が8日、この会社などに11億円余りの損害賠償を求める訴えを東京地方裁判所に起こしました。
訴えを起こしたのはソーシャルレンディングの国内最大手の仲介会社「maneoマーケット」が募集したプロジェクトに投資していた全国の投資家54人と3つの法人です。
訴えによりますと「maneoマーケット」は再生可能エネルギー事業を行う企業に融資するとして投資家から資金を集めていましたが、融資先の企業がこうした資金を事前の説明とは異なる形で不正に流用していたとしています。
このため8日、「maneoマーケット」や融資を受けていた大阪 西区の「JCサービス」などに対し、11億円余りの損害賠償を求める訴えを東京地方裁判所に起こしました。
「maneoマーケット」はこのプロジェクトで200億円余りを集めていましたが、今も134億円余りの元本の返済や配当の支払いが滞っています。
代理人の鈴木英司弁護士は「どんぶり勘定でカネを使っている危機的な状況で、投資家から集めた巨額の資金がどこに消えたのか説明する責任がある」と話しています。
一方、「maneoマーケット」と「JCサービス」は「訴状が届いていないのでコメントできない」としています。
-- NHK NEWS WEB