建設した全国の建物で施工の不備が見つかったレオパレス21は、アパートのオーナー向けの説明会を開き、社長が陳謝したうえで建物の調査と補修工事を急ぐ方針を説明しました。出席したオーナーからは「原因について明確な説明がない」など厳しい声も聞かれました。
説明会は、東京中野区にあるレオパレス21の本社で開かれました。
出席した複数のオーナーや会社によりますと、説明会では初めに深山英世社長が「ご迷惑をおかけし申し訳ございません」と陳謝したということです。
オーナーからは「会社側は、不備が見つかった建物の補修工事を夏までに終えるとしているが、本当に間に合うのか」という懸念や、「補修の費用を工面できるのか」といった質問が出されたということです。
これに対し、会社側は、建物の調査と補修工事を急ぐ方針を示したうえで、補修などに必要な資金は十分に確保できていると説明したということです。
説明会のあと、オーナーからは「施工不備の原因について明確な説明が何もない」など厳しい声も聞かれました。
この問題をめぐっては、施工の不備が明らかになった建物のうち、特に危険性の高い641棟の入居者およそ7700人に会社が転居を求める事態となっています。
-- NHK NEWS WEB