10年前に埼玉県熊谷市で小学生の男の子が車にひき逃げされて死亡した事件の時効が迫っていることから、男の子の母親は新たな手がかりを見つけようと、交通事故の専門家と一緒に9日、改めて現場の状況を確認しました。
熊谷市の現場を訪れたのは、平成21年9月に起きたひき逃げ事件で小学4年生の長男を失った小関代里子さんです。
小関さんは、元警察官で交通事故の調査をする会社を経営している佐々木尋貴さんと一緒に現場を改めて確認しました。
小関さんの長男の孝徳くん(当時10)は、自転車で書道教室から帰宅途中に車にはねられて死亡し、警察がひき逃げ事件として捜査を続けていますが、物証が乏しく難航しています。
事件の時効がことし9月に迫る中、小関さんたちは新たな手がかりを見つけるため、当時の状況を再現するシミュレーションを作る予定で、9日は、小関くんが倒れていた場所を中心に写真を撮影していました。
小関さんは「この事件が未解決になっていることを多くの人に知ってもらい、ささいなことでもいいので、多くの情報を寄せていただきたいです」と話しています。
-- NHK NEWS WEB