使い終わった人工衛星などの宇宙ごみが急速に増えていることを受けて、政府は、除去する技術の実用化に向け、JAXA=宇宙航空研究開発機構や民間企業が開発中の技術のうち、有望なものへの財政支援を検討することにしています。
宇宙開発が活発化する中、使い終わった人工衛星などの宇宙ごみが急速に増えていて、運用中の人工衛星や国際宇宙ステーションと衝突して重大な影響が出ることなどが懸念されています。こうした中、政府は、早急に宇宙ごみの対策を講じる必要があるとして、文部科学省や経済産業省など関係府省庁の政務三役などによる会議を設置しました。
会議では、地球の周りを高速で回っている宇宙ごみを正確に捉えて除去する技術を実用化するため、JAXA=宇宙航空研究開発機構や民間企業が開発中の技術のうち、有望なものへの財政支援を検討することにしています。政府はことしの夏ごろをめどに対応方針を取りまとめ、2022年度中にも宇宙ごみの除去に向けた技術の実証実験を開始したいとしています。
-- NHK NEWS WEB